江蘇省昆山市
地理 長江デルタ集積平原に位置し、上海市に隣接。
気候 亜熱帯海洋性季節風気候。年間降雨量1,063_、日照時間2,165時間、無霜期229日間、平均気温15.3℃。1月の最低気温マイナス5℃、7月の最高気温30℃。
人口 58.88万人
面積 921ku
産物 魚、上海蟹等
行政区画 20余りの県、郷、鎮あり

 

 昆山経済技術開発区
地理的条件 長江デルタの東部にあり、東は上海まで50km、西は蘇州まで37km
開発面積 28ku
交通状況 <水路>
上海港まで60km、張家口港まで100km、大倉港まで35km。貨物は開発区内の水路経由で直接以上の港に到達できる。

<陸路>
北京ー上海鉄道は開発区を通し、区内に2等旅客、貨物運輸ステーションあり。
道路ネットワークは完備している。上海ー南京高速道路、上海国際空港直行高速道路、国道312号は何れも開発区を貫いている。

<空港>
上海虹橋空港まで45km(車で約30分程度)、上海浦東空港まで100km(車で約1時間程度)
 

インフラ施設 <税関>
税関と税関連絡窓口を設けている。企業の輸出入貨物は現地で通関申告、通関などの手続を行える。 

<金融機構>
中国銀行、中国工商銀行、中国農業銀行、中信実業銀行、交通銀行などの金融機関の支店あり。

<保険>
中国人民保険公司、太平洋保険公司、社会労働保険公司の支店あり。

<通信>
電話交換機の総容量は38万回線、移動交換機20万回線、ISDN、DDN、INTERNET、CHINANET等のネットワークが完備している。

<教育及び医療施設>
国際学校、華東地区唯一の台湾人学校、硅湖大学、職業訓練センター等あり。
人民病院、漢方薬病院、赤十字病院、開発区国際病院等あり。

<居住条件>
宝島別荘、凱悦花園など高級住宅区あり。

<娯楽施設>
典型的な江南地方であり、観光地が多い。代表的な名勝地は馬鞍山風景区、古鎮周荘、陽澄湖、淀山湖等。ゴルフ場は3ヶ所あり。
  

歴史 1985年、昆山技術開発区創設

1992年8月、国務院の認可を得て国家レベルの開発区となり

2000年4月、
国務院の認可を得て区内の昆山輸出加工区を設立
 
外資進出状況 現在までアメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、日本、台湾等数か国と地区の企業が650社余り進出しており、投資総額は51億ドル、契約ベースでは48億ドル、うち投資額1,000万ドル以上の企業は150社余りあり。
金融、商業貿易、居住、娯楽などの機能を一体化した近代化の都市になりつつある。区内には精密電子、精密機械、精密化学工業を中心とする“三精産業”が形成している。ハイテク産業の発展を促進するため、区内に昆山輸出加工区、帰国留学生創業団地とマイクロ電子工業団地を設立した。
  
主な投資企業 ニチメン、ダイコウ、伊藤忠商事、スターライト工業、東洋ゴム工業、香港興宏国際、協和精機製作所、三菱商事、
エム・シー・アルミ、日本精工、シマノ、正新橡謬工業、三井物産、高島屋日発工業、豊田自動織機製作所、
豊田通商、アイリス、ニチモ等。
  
優遇政策

1、区内の外資系生産性企業は、所得税を15%で徴収する。経営期間が10年(10年間を含む)以上の企業の場合、利潤を得たその年から所得税を2年間免除し、その後の3年間半分で徴収することとする。エネルギー、交通、大規模の集積回路などのインフラ生産企業に対し、利潤を得たその年から5年間免除し、その後の5年間半分で徴収することとする。

2、製品輸出型企業の場合、規定による所得税の減免期間満了後、10%で徴収する。ハイテク企業として認定された企業の場合は、規定による減免期間満了後、3年間半分の税率で徴収し、その後10%で徴収することとする。

 

 

 お勧めポイント

1.

交通が便利
 
市内から上海虹橋国際空港まで42km、車で30分程度。上海浦東空港まで92km、車で1時間程度である。北京―上海鉄道は昆山を経由、現在建設中の上海-南京高速鉄道は昆山に駅を設置する予定。貨物輸出においては、上海港、張家港までそれぞれ60kmの位置にある。
     

2.
 

優れた地理条件
    
長江デルタ地帯に位置している。上海、南京、蘇州、無錫、常州などの都市と隣接し、華東地区の重要な経済区域である。
      

3.

豊富な人材
  
市内には41,000人の各種専門分野の人材と15万の質の高い労働者が揃っている。1万人あたり平均700人の専門技術者、2,500人の技術者が存在している。例年昆山籍の大学・専門学校及び職業技術学校の卒業生は2,000人を上回る。上海・南京などの大都会に隣接しているため、人材募集には極めて有利である。
  

4.

コストの安い理想的な投資先・生産基地
  
台湾系企業が多数進出しており、コンピューター関連部品の製造、ソフト開発、ハイテク産業、バイオテクノロジー、製薬などを中心とした産業システムが形成されている。上海、蘇州、南京と比較すると、土地の価格、工場建設に要する費用、人件費などは圧倒的に安い。
  

5.

安らぎのある生活環境
   
典型的な“江南水郷”である。元来重工業は少なく、公害の少ない自然環境の優れた町である。近くには“周庄”と称する鎮があり、中国有数の名勝地で“東方のベニス”と呼ばれている。